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Wildlife Management

第5回国際野生動物管理学術会議(IWMC 2015)

第5回国際野生動物管理学術会議(IWMC 2015)は、2015年7月26日~30日の5日間、札幌コンベンションセンターにて開催。アジア太平洋初のIWMCには、46カ国から1,400人の参加者が集まり、意見交換を行いました。

札幌は、豊かな自然環境に囲まれ、野生動物管理の実践と研究が蓄積された、まさに、野生動物との共存の方途を探る最適地。地球の持続可能性や野生動物保護の取り組み、最新の学際的研究にもとづく野生動物管理の国際モデルについて、活発な議論がなされました。地元専門家の知識と経験を取り入れたプログラムのほか、企業CSR活動やアウトリーチ活動により次世代に向けた学術振興に大きく貢献しました。
 
_レガシー
IWMC 2015の開催に先立ち、酪農学園大学と札幌市及び北海道は「生物多様性の政策提案に関する協定」を締結。この連携協定を軸に、札幌圏における深刻な野生動物問題(ヒグマ、エゾシカの都市への出没の増加傾向)について議論し、解決策を見出す非常に有益な場となりました。
 
_CSR
市民活動団体との連携として、会議参加者と市民が協働で、ヒグマ・エゾシカの都市への侵入防止対策となる豊平川沿いの草刈りを実施。この草刈りは、市・環境局の施策に展開され、現在も活動を継続中。IWMC 2015によってもたらされた知見が地域に受け継がれています。
 
_コミュニティ
会期中には、札幌市内の動物園や北海道の国立公園等、さまざまな出展ブースが並び「北海道の野生動物に関するショーケース」として、地域の学術振興や交流を促進。ネットワーキングの時間は、地元食材を活かした料理や札幌スイーツでおもてなし。参加者に大変好評でした。
 
_次世代
次世代に向けた取り組みとして、中高生を対象に「野生動物管理・保全に関する特別シンポジウム」を開催。全国25の中学校・高校から参加があり、地元新聞では一面特集も組まれるなど地域からも注目されました。また、札幌の夏の風物詩「サッポロ・シティ・ジャズ」とコラボ。開会式では、ウェルカム・パフォーマンスとして、中学生によるジュニアジャズバンドが演奏を披露しました。

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